2011年4月27日水曜日

Back to France, till the Day After ...

ときどき想うことがある・・
なんでこんなことが起るのかと。

あの日から1ヶ月経ってもまだ、本当の事のように思えなかった・・・

次から次へとネット上に飛び込んでくる、原発事故の情報。

今まで見る事のなかった、ネット放送や、ほとんど使うことのなかったツイッター。

そんなものがある日突然、この世で一番”必要不可欠なもの”となる。

あの日、私はミラノから南フランス・ニースの自分のスタジオ(ワンルーム・アパート)に帰って来た。
ある意味ずーっと・・、茫然としぱなっしだったが、帰ってすぐにTVのニュースを付けてみた。

そこには、ニュース時間を延長して組まれた、日本の東北大地震と津波のニュースで溢れていた。
30分のニュースが1時間になっていた。

そして次の日には、すでに、地震や津波よりも、ここフランスのニュースでは、その内容がほとんど全て原発事故の内容へと変わっていた。
ほとんど他のニュースがキャンセルされて、また1時間の特別枠が設けられる・・・

その画面に映る、フランス人原発の専門家が、本当に自分の驚きと不安を隠せない、といった表情で、声を震わせながら”これは極めて深刻な状況です”と、説明するのも恐ろしい、といった言葉を発するのにも躊躇してるかのような姿で専門的な説明を始めた・・・

その言葉にはまるで”言ってはいけない”、という自分のブレーキが掛かっているような話し方だった。しかしその内容は、決して楽観的な話ではなかった・・

日本のニュースNHKやTBSを、今回初めてUstreamで見た。
そこからは原発のニュースは流れていても、そこまでの深刻さは伝わってこなかった。

そしてBBCワールドのアジア・ページでの、この地震・津波・原発事故の特集ニュース・ページを見てみた。
同じく内容は、津波の被害も映されているが、原発の話が多い。
日本ほどではないにしても、専門家が”チェルノブイリほど酷い状況ではないと思われ、そこまで悪くなる事はないであろう”というフランスの専門家よりは少し楽観的と思われる内容のニュースを流していた。

だから私もその津波の起きた次の日までは、”きっとフランスのテレビが大げさに伝えるだけで、事実はそれほど酷くないのであろう・・”と思っていた。

そして次々と、その事故の事実のベールが剝されていくまでは・・・

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